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「サルトリイバラ喫茶室」的 甘くほろ苦い初秋

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今週末は少し暑さが戻ってきた。

それでも真夏の暑さよりはずっとしのぎやすい。

今日からほんの少しの間、当店の本日のおやつが2種類に。

先の動物性素材無しでグルテンフリーの黒豆きなこのアイスだが、当店がコロナ感染拡大で急遽臨時休業したため、お客様からまだ食べられるかお問い合わせをいただいたりしたので、引き続きまだ少しの間ご提供することに。

一方で涼しい日も増え、焼き菓子が似合う季節にもなりつつあるため、今日から蕗(ふき)とイチジクのケーキを平行してご提供。

蕗(ふき)?あの佃煮(きゃらぶき)や煮物に使う??、と思われる方も多いかもしれない。

そう、その蕗なのだが、蕗をアンゼリカのように砂糖漬けにしたものとイチジクを国産ブランデーに漬け、アーモンド風味の生地に混ぜ込み焼き上げた。

蕗の砂糖漬けを、アンゼリカと呼ぶ人もいるが、蕗はキク科、アンゼリカはセリ科で、風味も全く異なる。

ちなみにアンゼリカの根は、和名が西洋当帰、西洋ハーブにおいて女性のための重要なハーブとされている。

アンゼリカはセリ科特有のスパイシーで甘い強めの芳香を持ち、西洋の焼き菓子ではその茎の甘い芳香と食感を利用する。

一方の蕗は、日本の山菜のひとつとして、すんとしたフキノリドなど独特の香り成分に由来する香りを放ち、ほろ苦さやシャキッとした食感で、古くから茎や蕾(ふきのとう)が食されてきた。

かつては胃腸を整えるなど、薬用としても利用されていたようだ。

砂糖漬けになっているとさほどは感じないが、ブランデーに漬けた途端にほろ苦い蕗の香りを放ち始める。

蕗のほろ苦さと芳香に、イチジクとけしの実(ポピーシード)のプチプチとした食感、クルミのアクセントも加え、あくまでも蕗の香味が強すぎず、時々ふわっと上品に感じられるように仕立てた。

食材の調和のため生地に加えた、ほんの少しの味噌。

さっぱりとしたクリームを添えて。

こういうレシピを考えていると、自分の発想が祖母っぽくもあり母っぽくもあるように思われ、血は争えないなと最近よく自覚する。

もっといかにもわかりやすいケーキにすれば良いのに、と自分に対して思いつつやめられない。

やめられない間は、突き進むしかない。

こちらの焼き菓子のご提供期間はさほど長くありませんが、ご来店されたお客様が、国産紅茶の香りとともに、ふわりと蕗の香りを楽しんでいただけますと幸いです。

 ただ今 通販サイト(https://shop.sarutoriibara-kocha.net/)でも当店の紅茶をご購入いただけます。

 ※当店をご利用の際は、当店の階段登り口あるいは扉に貼っている、コロナウイルス感染対策の注意書きを必ずご一読いただき、ご納得された上でご入店ください。

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