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「サルトリイバラ喫茶室」的 ただ清らかに、甘い。

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海をのぞむのんびりと温かな気候の神奈川県小田原。

かつて小由留木(こゆるぎ)と呼ばれたその地から、今年も甘くフレッシュな春摘み紅茶が届いた。

作り手は日本で広く知られている、やぶきたという緑茶用品種を使って紅茶作りに挑んでいる。

今年はロットが異なる2種類の紅茶を入荷した。

今年の紅茶を口にして、昨年同様作り手の独特のインドのダージリンティーのような甘い香味を感じるが、今年は清らかに澄んだ味わいが甘さを引き立てる印象の紅茶に仕上がっている。

小さな茶園から生み出されたやぶきた1stフラッシュ。

ひとつは「桃色月」と名付けた、4月27日の満月に摘まれた茶葉で作られた紅茶。

昨年同様浅い発酵で、フレッシュで瑞々しい柑橘香にスミレの香りがすんと立ち昇る。

とろりとした舌触りと喉越しで、花蜜のような甘い香味が舌や喉に心地よく、甘い余韻が長く続く。

やぶきたらしい舌に心地よい苦渋味がわずかに残り、茶の甘味を一層引き立てる。

今年は昨年より甘い香味を感じやすく、清らかで立体感のある風味に仕上がっている。

ダージリン1st好きも是非ご賞味いただきたい紅茶である。

もうひとつのやぶきた1stは、「月夜(つくよ)」と命名。

発酵が少ししっかり目(とはいえ軽めの発酵であるが)で、角のない柔らかな口当たり。

ざらつきがなくするりと喉を通る、清らかで透明感のある味わいの終わりに、優しい淡い花香を帯びた、甘い余韻が心地よい。

派手ではないが、飲むほどに口に広がる香味のバランスの良さに気付かされる、しっとりとした風情の紅茶に仕立てられている。

作り手は、世界的紅茶の産地であるインドのダージリン地方の甘い香味の高品質な紅茶も、やぶきたと同じルーツの中国種(小葉種)であることから、やぶきたでも美味しい紅茶ができるはずだとの信念を持って茶葉と向き合っておられる。

ダージリンのような甘い香味であるが、親しみのあるやぶきたの味わいもあり、そのバランスが面白い。

数年前に初めて作り手の紅茶を口にした際、今まで口にしたやぶきたを使った紅茶の風味からは感じられなかった、フレッシュでジューシーな甘味を感じ、やぶきた紅茶への先入観を払拭させられ、新たな可能性を差し出されたようで驚いた。

それ以来、毎年作り手が差し出すお茶の中から、作り手が紡ぎだそうと試行錯誤している風味を探り、ついにこの風味にたどり着いたのかとさらに驚かされるようになった。

作り手の挑戦はまだまだ続くであろうし、これからの展開を楽しみにしつつ、みなさまへ今年のお茶をお届けする。

まだまだ進化する作り手のお茶を、お楽しみいただけますと幸いです。

お茶の準備が整い次第、通販サイト(https://shop.sarutoriibara-kocha.net/)も順次アップしてまいります。今しばらくお待ち下さい。

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