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「サルトリイバラ喫茶室」的 ナマエデヨバレテ

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「カフェ巡り」という言葉が定着するずっと以前から、カフェで過ごす時間の楽しみを発信し続けている川口葉子氏。

先日発売された新刊に、当店もご紹介いただいた。

カフェ(喫茶店)をその店名から紐解いていく面白い切り口で、名前にとどまらずカフェの変遷を見続けている著者の思想や、経験からの小話が散りばめられた読み応えのある一冊。

文章を読み進めるごとに、店名について書かれながら読者に想像の余白のある内容で、著者のカフェ(喫茶店)に対する静かな視線と愛情が感じられる。

「流行り」という言葉があるが、情報も物も事も次々と定着せずに流れ行き、流れに踊らされるように感じる今日この頃、素通りしない強度をしっかりと感じるユーモア溢れる本。

これからの秋の夜長にもぴったり。

当店で温かな国産紅茶とおやつでも頬張りながら、こんな本をめくってみてはいかがでしょうか。

当店も一段とサルトリイバラ喫茶室っぽくなってきたかなと思いつつ。


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