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「サルトリイバラ喫茶室」的 かぐわしき共演

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手摘み紅茶と朴の花のかぐわしき共演。  

今年の新茶の入荷前にふさわしい、この時期の憂鬱を吹き飛ばすような香りの紅茶を入荷。
        
ふくみどりという品種の茶葉を一芯二葉で丁寧に手摘みし手揉みで作られた紅茶に、朴の木の花の香りを纏わせた紅茶だ。

朴の木(ほおのき)はモクレン科モクレン属のマグノリアの一種で、朴の葉はその香りの良さから食べ物の器や包材(朴葉焼きや朴葉寿司など)として古くから活用されている。
その大きな花は葉とはまた異なり、熟れた果物や蜂蜜のような香り、フローラルな甘く強い香りなどと喩えられる。
店主の印象では、僅かなメントールにレモン様の爽やかさ、バナナにも似たクリーミーなトロピカルさのある花蜜のような、しっとりと甘く華やかな芳香を放っているように感じられる。
しっとりとしているが重くない華やかさ、といおうか。

ちなみに「朴の花」は初夏の季語。

ジャスミンやくちなしの花といった、比較的多くの人が嗅ぎ慣れた香りとはまた異なるどことなくエキゾチックで個性的な甘い香りは、一度嗅ぐと忘れがたい魅力を放つ。

ふくみどりはしっかりとした輪郭で奥行きがありながら、重くなく穏やかさもあわせ持つ甘い味わいが特徴的で、紅茶にしてもきちんと作られたものであればとても品の良い風味になる。
作り手のふくみどりの紅茶は、穏やかで味わいに丸みがあり香味のバランスが良く、作り手が醸すすんと淡いメントールや桃、スミレ様の香りを発しながら朴の花の甘くかぐわしい香りをしっかりと受け止めて調和している。
その朴の花と紅茶の複雑な香りの構成は、味わいにも複雑な広がりがあるように錯覚してしまうほどだ。
飲み終わりは作り手の紅茶らしい軽やかさがあり、杯を重ねると極わずかに感じる渋味が舌に心地よく、朴の花と紅茶の甘い香りがいつまでも喉から香ってくる。

フレーバーティーがお好きな方は言うまでもなく、フレーバーティーを普段あまり口にしない方にも、紅茶と朴の花が織りなす風味の妙を楽しんでいただけると嬉しい。

製茶から香りづけまで、作り手の丁寧で緻密な手仕事がきらりと光る紅茶=香茶をこの機会にぜひご賞味ください。

少量生産のため、こちらの茶葉の販売は行いません。
なくなり次第終了となります。

朴の花の画像は作り手が撮影したもので、事前に了承を得て掲載いたしました。

当店のお茶は通販サイト(https://shop.sarutoriibara-kocha.net/)でもご購入いただけます。


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