前回は愛知県新城の紅茶をご紹介しましたが、今回ご紹介する新入荷のお茶も愛知県のものです。無農薬・無肥料の自然栽培で茶樹を育てている豊橋の作り手から、全て一芯二葉で秋に丁寧に手摘みされた紅茶と烏龍茶を仕入れました。
今年は
べにふうき包種茶秋摘み(烏龍茶)
ゆたかみどり微発酵秋摘み紅茶
べにふうき微発酵秋摘み紅茶
の3種類です。
どのお茶も発酵は軽くグリニッシュですが、青くささは一切なく円やかで温かみも感じられる仕上がりです。茶葉からは、ずっと嗅いでいたくなる伸びやかさのある魅力的な香りが漂っています。
べにふうき包種茶秋摘み(烏龍茶)は、2024年9月に摘採・製茶されたものを、軽度の焙煎ののち、風味が馴染むまで作り手が少しの間寝かせていたものです。一昨年にできて間もないものを試飲した時と比較すると、青い香り(青くさくはない)と甘い香りが溶けるように調和していて、滑らかで品のある、とても魅力的な香りになっています。最初にスズランを思わせる花香が微かに香り、僅かに杏仁香と乳香を纏ったようなパウダリーな青い桃香、飲み終えると鼻腔にそれらが溶け合った香りがずっと残るような印象です。べにふうきらしい渋味は控えめで味わいに優しいコクと柔らかさがあり、とろみのある口当たりと喉越しに香りがふわりと乗ってきます。甘酸っぱいドライフルーツやココナッツの風味のお菓子と合わせたくなるような烏龍茶です。飲み終えたあとに口に残る香りの余韻も楽しめます。
ゆたかみどり微発酵秋摘み紅茶は、昨年に引き続き仕入れました。2025年の11月に製茶された茶葉からは、ゆたかみどり特有の茶飴のような甘やかな香りが漂い、その甘い香りの中からこの作り手特有の伸びやかな桃の花に似た萎凋香がすんと香り立ち、鼻をくすぐります。一口啜ると、ミルクっぽさのある円やかさに軽いコクを感じ、優しい渋味が風味を引き締めます。グリニッシュながら温かみのある風味で、冷めてくるとゆたかみどりのすーっとした品種香が感じられやすいです。2024年よりもややさっぱりとした口当たりで喉越しのよい、ゆたかみどりの特性を魅力的に引き出した紅茶に仕上がっています。
べにふうき微発酵秋摘み紅茶も、ゆたかみどりと同じく昨年に引き続き仕入れました。こちらは昨年ご紹介したものと同様に2024年10月に摘採・製茶されたもので、同じロットを軽く焙煎して少しの間寝かせることにより風味を変化させたものです。先にご紹介したべにふうき包種茶(烏龍茶)と比較すると、花香よりも甘い桃や林檎のようなフルーツ香の印象が強いです。ジューシーな香りに秋芽のミルキーな風味が寄り添い、水仙や蝋梅とも異なる甘い花香が優しく全体を引き立てています。昨年ご紹介した焙煎していないロットよりも香りは穏やかで、それを追いかけるようにパウダリーな香りが立ち、焙煎プロセスを経たことでさらに青みか和らいだ、ほんわりと丸みのある風味が強く感じられます。味わいはすっきりきりりとしながらも、焙煎していないものより口当たりに角のないとろみが一層感じられ、優しい風味でバランスの良い上質な紅茶に仕上がっています。先述のべにふうき包種茶(烏龍茶)との飲み比べも楽しいです。
この作り手からは、学ぶことがあまりにも多くあるのですが、焙煎による香りや味わいの変化についても毎回たくさんの気付きがあります。とにかく実験に実験を重ね、香味の変化を探っていく地道な作業を疎かにせず、常に新しい風味を求め産み出そうとする探究心と行動力は敬服に値します。
数々の実験・検証をもとに、この作り手が今後どのようなお茶を作り出していくのかを楽しみにしながら、当店で「作り手の今」の風味をみなさまにご堪能いただければ幸いです。
温かみのある微発酵のお茶の風味を当店でご堪能ください。
茶葉は通販サイトからもご購入いただけます。通販サイトでの販売開始まで、しばらくお待ちください。
通販サイト
https://shop.sarutoriibara-kocha.net/




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